継続課金ビジネスを考えるうえで、決済代行会社のサービスを取り入れることは、メリットが多い選択肢です。
過去に自前でやり繰りしようとして、思っていたような結果を得られなかった方にこそ、検討してほしいのが決済代行会社です。
この記事では、決済代行会社を継続課金ビジネスに取り入れることのメリットについて、改めてまとめてみたいと思います。
クレジットカード決済システムの導入が簡易
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継続課金ビジネスを行う際に重要なのが、継続課金に対応した決済システムを導入することです。
これを円滑に行うには、クレジットカード会社が持つ決済システムを導入する必要があります。
多くの顧客情報を扱いながら入金管理を自力で行うのは、顧客の数が増えれば増えるほど難しくなっていきます。
まして、通帳に入金になった名義を一つひとつ確認していくのは、別の意味でシステムの力を借りなければ難しくなります。
そのため、最低でもクレジットカード会社との契約を結んで、クレジットカード決済を行えるように環境を整える必要があるのですが、個人で契約を結ぶのは非常に面倒です。
以下に、その理由について説明していきます。
個人で行う場合、個々のブランドにアタックする必要がある
個人で契約を結ぶ場合、一つひとつのブランドに対して、個別にアタックをかける必要があります。
これを「直接契約方式」と呼ぶこともあります。
VISAならVISA、JCBならJCBといったように、各カード会社に対して一つずつ契約を進めていく必要があるのです。
2018年5月現在、国際ブランドとして認められているカードブランドは7つありますが、それらに対して一つひとつ契約を結ぶ手続きをする必要性があります。
法人単位ならともかく、個人単位で契約を結ぶ手間は想像以上のもので、審査結果を待っているうちに会社運営ができなくなってしまう可能性さえあります。
必ずしも良い回答が得られるわけではない
審査の段階に入ったとしても、OKがすぐに出るわけではありません。
場合によっては、加盟を拒否されることもあります。
特に新規事業の場合、なかなかフラットな目で評価してくれるところは少なく、ある程度の実績を作ってから再挑戦しなければならない例も多いようです。
選ばれるには業種も重要
単純に実績があれば良いかというと、必ずしもそうとは言えません。
クレジットカード会社にはブランドイメージというものがあり、世界中で信頼されるブランドであることをアピールする必要があります。
そのため、一部成人向けコンテンツなど、ブランドイメージを損なうおそれのある商品を取り扱う業種には、厳しい目が向けられることもあります。
決済情報を管理できる
困難を乗り越え、晴れてクレジットカード会社との契約に成功しても、まだまだやることは山積みです。
クレジットカード会社自体は、決済情報を処理する能力を持っています。
しかし、契約している個人・会社によって異なる顧客の決済情報を、個々の条件のもと管理することはできません。
そこで重要なのが、カード会社と個人・会社を仲介してくれる、決済代行会社の存在です。
決済代行会社を通すことにより、スムーズに決済情報を管理することが可能になるのです。
システムを一から組む必要が無い
ただ複数の支払い方法をまとめて代行してくれる決済代行会社にも、手に負えない部分があるのをご存知ですか?
それは、顧客管理と販売管理システムは、持ち合わせておらず自社で用意しなければいけないということです!
物販であれば、ショッピングカートがそれにあたります。コンテンツ販売や継続課金系のビジネスモデルになると、TAKETIN MPといった販売管理システムをつかうことで解決します。
顧客管理には、ある程度自社商品の仕組みに対応した、顧客管理システムが必要ですが、一から作ると莫大な費用がかかります。
そのため、ある程度パッケージングされた顧客・販売管理システムは、予算の都合上非常に魅力的なので、導入をお薦めします。
専門家に頼むことで手間を省ける
仮にシステムを自前で揃えたとしても、それは社内独自のものになるため、トラブルが起きてもなかなか外部のエンジニアでは対応しきれないところがあります。
思っていたように動かず、使い勝手が悪いと思っても後の祭りです。
決済代行会社と契約すれば、システムに関する専門家が社内にいるわけですから、何か都合が悪いときに気軽に相談できます。
自社にふさわしいアレンジを提案してくれる会社も少なくありません。
様々なニーズに対応できる
決済代行会社は、多くの業種において用いられるサービスを提供するため、コアとなる機能を固め、そこから様々な課金スタイルに対応できるようにサービスを展開しています。
そのため、新業種に挑戦しようと考えたときでも、そのビジネスモデルに応じた決済方法に対応できるシステムを備えているところが多いのです。
決済方法が違う商品でも安心
継続課金ビジネスを考える場合は、毎月の支払を継続して管理できるシステムが必要になります。
これに対し、商品を一括払いで都度購入するタイプのビジネスモデルの場合は、ユーザーがストレスを感じて購入を止めないよう、スピーディーに決済を済ませるシステムが魅力的です。
決済代行会社は、そのどちらも機能として備えているシステムを持っているところが多いので、新しいビジネスとの併用も気軽に行えます。
セキュリティ面での出費が不要
個人で継続課金ビジネスに取り組む場合、システムも含めて顧客情報管理のセキュリティを考えることは避けては通れません。
決済代行会社のシステムを使えば、セキュリティ面での投資を利用者が考える必要が無くなります。
メンテナンスに気を配る必要が無い
システム運用にあたりもう一つ気を付けておきたいのが、定期的なメンテナンスです。
こちらもセキュリティ同様、決済代行会社が不具合を調整してくれますから安心です。
素人がなかなか手を出しにくい分野を、幅広くカバーしてくれるのです。
おわりに
継続課金ビジネスをスムーズに成功させるためには、決済代行会社に協力を仰ぐことが必要なことが、お分かりいただけたと思います。
自力で何とか費用を抑えようと考えている人こそ、誰かに頼ることを考えた方が良いのかもしれませんね。