オンラインサロンは、継続課金の要素を取り入れたファンビジネスの一つです。
しかし、経営が上手くいっているからといって、すぐに起業を考えるのは、早計と言わざるをえません。
今回は、オンラインサロン起業における注意点を、いくつかの視点からご紹介したいと思います。
ホリエモンやキンコン西野から火が付いたオンラインサロン
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そもそも、オンラインサロン人気に火を付けたのは、過去に経営者として圧倒的な実績を挙げているホリエモンこと堀江さんや、M-1グランプリなどで人気を博したお笑いコンビ「キングコング」の西野さんです。
このことから、オンラインサロンでの成功要因としてどのようなものがあるのか、紐解いていきたいと思います。
人気を集めた理由の一つは「タレント性」
先に挙げたお二人が、オンラインサロンで成果を出せたのは、単純にコンテンツが優秀だったからではありません。
オンラインサロンを立ち上げる以前の段階で、既にタレント性を確立していたからです。
お二人とも、経験・感性に裏打ちされた歯に衣着せぬ物言いが、一定のファン層を確保するに至っています。
オンラインサロンを立ち上げる前の段階で、どれだけ知名度や実績を確保しているかが、オンラインサロンの成功には不可欠なのです。
有名タレント・トレーナーのサロンも存在する
ビジネスにおいて、何らかの成功を経験した人材でなければ、オンラインサロンを運営することは難しいのでしょうか。
結論から言えば、決してそんなことはありません。
芸能界で活躍する有名タレントや、何らかの専門技術を持つトレーナーが運営するサロンも少なからず存在しています。
一定の業界において、評価の対象となる知識・技術を有していれば、必要とされるケースは少なくないのです。
共通しているのは「過去の実績」
有名人・一般人問わず、オンラインサロンへの入会をユーザーが決める材料となるのは、運営者側が「過去に何をしてきたか」になります。
そのため、ユーザーを納得させるだけの実績は必要になると考えた方が賢明です。
一過性の情報だけでは、オンラインサロンの人気を保つのは難しいと考えるべきでしょう。
日本人は、新しいものに消極的な民族である
オンラインサロンは、世に出てから歴史が新しい商品体系です。
そのため、どうしても多くの日本人は、新しいものに対してやや構えがちになってしまう傾向があります。
時代が進んでも、日本人の基本的なメンタリティは大きく変わっていないというのが現実なのです。
いつも新しいテクノロジーは「海を越えて」やって来る
日本人を震撼させるほどの新しいテクノロジーは、いつの時代も海を越えてやって来ました。
ペリーの黒船来航・北海道開拓における農耕技術の革新・二度の大戦を経験する中での軍備・高度経済成長からバブル景気へと日本を向かわせた自動車産業・そしてインターネットによる働き方革命……。
日本人の努力によって開花した分野も決して少なくありませんが、海外の技術を取り入れた結果に起因する成功も多かったのです。
逆輸入という響きは日本人にとって刺激的
オンラインサロンを運営する際にも、このような日本人の傾向を掴んでサービスを提供したものは、人気を集めることが多いのです。
「逆輸入」という言葉がありますが、これは、自国から輸出したものを、外国の規格により再加工するなどした形で、再び日本に輸入することを言います。
一度海外向けに輸出した車などが、日本人にも魅力的に感じられ、並行輸入などの方法で購入したいと考える人は一定数存在しています。
海外で流行っているものを日本に取り入れるのが成功の鍵
日本人が興味を示す傾向の一つとして、海外で流行っているものを日本に取り入れると、比較的浸透しやすいというものがあります。
代表的なものの一つに「ドラゴンクエスト」があります。
世代によってどのナンバーを遊んだかはまちまちですが、シリーズを通して根強い人気を集めているRPGゲームのドラゴンクエスト。
そもそもの発端は、開発者である堀井雄二氏が海外のRPGに感銘を受け、日本産のRPGを作りたいと考えたことにあります。
日本人に受ける可愛らしいキャラクターデザイン・印象に残るサウンド・心温まるセリフ回しが日本人の繊細な心を捉え、やがては世界的な人気を誇るまでに至ったというわけです。
まずは本業での実績を積もう
どのような題材を商品化するにせよ、オンラインサロンを成功させるためには、まずは本業での実績を積む必要があります。
インターネットを使ったビジネスで成功したケースから、数例を紐解いてみましょう。
せどらーであれば海外からの輸出入を増やしてみる
せどりによって成功を収めた経験がある方は、少なからず海外取引を経験しています。
商品によっては、中古のCDを100円で購入し、それが1万円で売れたケースもあるようです。
このような経験が豊富になれば、どのような商品がねらい目なのか、オンラインサロンで情報交換することも可能です。
コンテンツ運営であれば、まだ日本においてメジャーでは無い考え方を紹介する
コンテンツを定期的に更新していくのであれば、考え方としてあまり日本国内でメジャーでは無い海外の考え方を紹介していくのもアリです。
コンテンツ販売の代表的なものに「電子書籍」がありますが、実際に本を刷らなくても自分で書籍を出版できるようになったという事実が、多くの職業作家に衝撃を与えたのは記憶に新しいところです。
この傾向を逆用し、アメリカなどの英語圏に日本の考え方を紹介するという方法もあります。
アメリカでは、一般書市場における電子書籍のシェアは2割~3割とも言われており、英語を用いて書籍を出版すれば、日本における目新しい考え方として評価される可能性は十分あります。
それが日本に逆輸入されれば、ヒットする可能性も夢ではありません。
一定のリピーターが付くようになったら、定期課金をクローズドで募集してみる
もし、将来的にリピーター数が一定化したら、古くから参加してくれているユーザー向けに、別商品を構成してクローズドで募集するという方法もあります。
人数にかける手間は省きつつ、単価を上げるという考え方です。
しかし、これを実現するためには、一般向けのコンテンツよりもより踏み込んだ内容のものが要求されます。
ある程度オンラインサロンが軌道に乗ってから、検討すべき方法になります。
おわりに
オンラインサロンで起業するためには、事前に自分がどのようなキャリアを積んできたのかが重要になってきます。
よって、立ち上げ初期の段階で満足のいく売上が立つのは、ごく一部の存在だけと考えておくとよいでしょう。
自分が誰に対し、どのようなメリットを提供するのかについて知ることが、成功の鍵になると言えそうです。