どのような分野においても、需要側と供給側との間には考え方に違いが生まれる場面はあります。
サブスクリプションビジネスにおいてもそれは同様で、課金システム導入前は軽視していたことが、実際には重要だったことが分かるケースは往々にして存在します。
この記事では、継続課金システムに求める事業者の「ニーズ」について、実際のところを掘り下げていきます。
継続課金システムに求める事業者の「表向きの」ニーズ
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まずは、サブスクリプションビジネスを始めよう!と事業者が考えたとき、継続課金システムに事業者が求めるニーズについて考えてみましょう。
誰しも最初は同じことを考えるという意味で、あえて「表向き」のニーズと銘打ってご紹介します。
大きく機能が変わらないなら、少しでも安く済ませたい
インターネット上で継続課金システムについて調べてみると、実に数多くのシステムが宣伝されていることに気付きます。
調べていくうちに、それぞれのシステムにどのような差があるのか、イメージがつかめなくなっていきます。
多くの決済代行会社では、基本的に幅広い決済システムを売りにしていることが多く、事業者はその決済システムの違いに目がいってしまいがちです。
そこから、自分たちに必要な機能だけを取捨選択し、費用を安くすることを考えるのです。
エラーに関する対応が丁寧なら、大きな問題はない
継続課金システムを用意する決済代行会社は、システムはもちろんのこと、セキュリティ対策や補償に関する体制も整えています。
それは、どのようなサービスを提供する会社でもほぼ同様で、逆に体制が整わない中では営業自体おぼつきません。
よって、事業者目線で考えると、何かエラーが起きた場合の対応さえしっかりしていれば、基本的にどこも同じだから大きな問題はないと錯覚します。
これは、事業規模を問わず同様の傾向があるようです。
基本全任せで対応してくれる
誰しも、自分にとって未経験の分野については及び腰になりがちです。
継続課金システムについてもそうで、サブスクリプションのビジネスモデル自体は頭に思い浮かんでも、実際にシステムを運用するところまでは想像できていないケースをよく見かけます。
業者に全任せしても大丈夫だと判断した段階で、契約の段階に進むという人も一定数存在しているのです。
継続課金システムに求める事業者の「真の」ニーズ
実際に継続課金システムを使い始めてから、ビジネスが順当に進んできたある日、このシステム「使えねぇ!」と怒りを感じる瞬間がやって来ます。
そこで初めて、本当に必要な仕組みについて学ぶ事業者が多いようです。
人の動きを追えるシステムが使いたい
決済に必要なシステムを導入する段階では、そもそも会員数がどこまで増えるのかも分かりませんし、事業規模がどこまで発展するのかも不透明です。
それだけに、実際お客さんが増えるにつれて、決済「以外の」面で仕事が増えていることに、大抵の事業主は驚きます。
顧客管理に手が回らなくなったとき、ようやく「このシステム、ポンコツだわ……」と感じるようになるのです。
極力自動で対応できるものは対応させたい
決済に関してはたくさんの手段があり、タイミングは自動化できても、運用につきそれ以外の部分を手動でやらなければならないのは問題です。
特に、複数のメニューを取り扱うケースはサブスクリプションビジネスにおいては一般的ですから、ユーザーの気分によって変わるステータスをいちいち手作業で変えていくのは現実的ではありません。
しかし、残念ながら多くのシステムは顧客の気まぐれには対応できず、アナログな人力に頼る結果となってしまうのです。
バカの一つ覚えは嫌だ
あえて厳しい言葉で表現すると、多くのシステムは「とにかく決済さえ安全に確実に済ませられればOK」というスタンスで構成されているため、別にサブスクリプションビジネスに合致する仕組みでなくてもよいわけです。
しかし、毎月・毎年単位で変わるお客様の意向を、バカの一つ覚えのように「ウチはこれだけやってます」で切り捨ててしまっては、多様性に富んだユーザーたちは離れて行ってしまいます。
このあたりが、事業主と課金システムとの間にある大きな溝と言えるかもしれません。
システムに何があれば必要十分と言えるのか
継続課金システムに対する真のニーズが明らかになったところで、ここからは必要十分なものは何なのかについて紐解いていきたいと思います。
TAKETIN MPは継続課金を想定したシステム構築を行っているため、例として適当な部分に触れつつご紹介します。
商品の販売状況や顧客情報を必要に応じて更新できる
継続課金の仕組みを簡単にまとめると、ある商品を定額かつ一定のスパンで提供する仕組みです。
しかし、顧客のニーズによっては違った商品を求めることもありますから、いくつもプランは用意しておきたいところです。
商品数が増えれば増えるほど管理する数も増え、顧客が気の迷いから変更なり解約なりを行うと、その都度情報を更新する必要があります。
ただ、ここをシステム側が自動更新してくれるなら、事情主側の手間はかかりません。
ユーザーが使いやすいインターフェース
事業者側の手間を省くためには、できるだけユーザーが自分の意思を自分で伝えてくれた方がありがたいですし、それをシステムの側が自動で反映してくれた方が助かります。
そのためには、入力画面などのインターフェースにつき、扱いやすさが大切です。
ルーティーンワークは全自動
事業規模が小さい個人事業主にとって、ルーティーンワークというのは重労働に近い苦痛を伴います。
売上に直接影響する作業ではないことから、作業を担当する人材がいない状況では、できるだけ自動化したいと言うのが本音です。
また、入金確認の自動化・サービスの自動解約機能・メールテンプレート編集・パスワードの自動発行など……。
おわりに
サブスクリプションビジネスにおいては、単純な継続課金システムだけでなく、顧客管理や販売管理に関わるジャンルでも手間を省いた仕組みが求められます。
ユーザーが入力した内容がダイレクトに反映されるフォームやページも含め、できるだけ任せる部分が多いシステムを採用することが大切です。
TAKETIN MPを採用する事業者の方は、その多くが別の継続課金システムで痛い目を見た人たちです。
「こんなはずじゃなかった……」と思う前に、運用してからつまづく前に、まずは一度TAKETINにご相談ください。
きっと、新しい夢が見えてくるはずですよ。