オンラインサロンを無料で始めるには、特別な技術が必要になるのかと言えば必ずしもそうではなく、無料のツールである程度対応できます。
この記事では、無料でオンラインサロンを始めるための方法について、具体的なツールの使い方などにも触れつつご紹介します。
コンテンツさえあれば、無料で行う方法はいくつか存在する
Table of Contents
オンラインサロンを運営するには、まずは参加者に提供するコンテンツが必要になりますが、コンテンツが十分に揃っているのであれば、あとは参加者に対して何らかの形で届けなければなりません。
基本的な考え方として、会員だけに情報が届くクローズドな環境を作る必要があるわけですが、それは必ずしも有料サービスを利用する必要はありません。
以下に、気軽にオンラインサロンを開け、かつ無料で利用できるツールをいくつかご紹介していきます。
Facebookを使う
実名でのやり取りができる、オープンなSNSとして広まったFacebookですが、この機能を利用してオンラインサロンの運営が可能です。
具体的な方法としては、以下のような流れが考えられます。
1.Facebookで非公開・秘密のグループを作成する。
2.作成したグループに参加者を招待する。
3.グループ内のみで、コンテンツの配信やコミュニケーションを行う。
「オンラインサロン」を堅苦しく捉えると、専用のサイトを用意したり、何らかのメジャーなサービスを利用しなければならないと考えがちです。
しかし、身近な無料のツールで気軽に始めることも、オンラインサロンというジャンルでは、十分可能なのです。
Facebookを使うメリット・デメリット
無料で利用できるFacebookですが、実際にオンラインサロンを運営するうえで、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
まずメリットとしては、何と言ってもその気軽さが挙げられます。
Facebookの個人アカウントを持っているだけで、誰でも無料で始められます。
Facebookの中で無料でできることは、以下のように幅広いものです。
・テキスト、画像の編集
・コメント欄を利用したコミュニケーション
・動画、ファイルのアップロードやライブ配信
・イベント告知や商品販売
これらのことをグループ内でシェアでき、しかもお金はかかりません。
Youtubeと組み合わせれば、限定公開の動画を共有するだけで良いのです。
投稿・配信を行うと、Facebookから参加者あてにお知らせが届く仕組みになっていますから、DMもFacebook側が図らずもサポートしてくれる形になります。
ここまでの説明からは良いことばかりというイメージですが、やはり無料である以上、それなりのデメリットも受け入れなければなりません。
Facebookによるコンテンツのアーカイブス機能は、決して利便性が高いものとは言えません。
Facebookでは、コンテンツの量が増えるにつれ、新しいものに置き換わり、古いものが読みにくくなる構造になっています。
情報、すなわちコンテンツを集約して閲覧する機能に乏しく、過去のコンテンツを探すのがおっくうになるのです。
コンテンツのスムーズな閲覧を実現できるかどうかが、Facebookでオンラインサロン運営を成功させる際の鍵になりそうです。
WordPressを使う
Facebookの他に、無料でのオンラインサロン運営を実現するツールとして、ブログ目的などで使われるWordPressがあります。
WordPressを使ってオンラインサロンを運営する場合は、単独で行うよりも、Facebookと連携して利用した方が使い勝手がよいという声が多いようです。
WordPressを使うメリット・デメリット
WordPressを用いるメリットは、コンテンツ閲覧に特化した使い方ができることです。
先程お伝えした通り、Facebookは過去コンテンツを集約して閲覧できるようにするのに向いていません。
このデメリットを補完する目的で使えるのが、WordPressです。
WordPressを使ってコンテンツを管理したい場合、サイト全体にパスワードをかければ、会員限定サイトとして使えます。
他には、1記事ごとにパスワードによって限定公開することも可能です。
閲覧制限をかけつつも、古いコンテンツを長期にわたり管理し、なおかつ検索しやすくすることができます。
デメリットとしては、多少プラグインに関する知識が必要になることです。
初期状態からパスワード機能を使うことはできないので、Facebookの他にWordPressの仕様についても勉強が必要になります。
プラットフォームサービスを使う
DMMオンラインサロンのような、あらかじめ会社が運営しているプラットフォームサービスを利用する方法もあります。
利用方法としてはWordPressと同様で、動画・テキストといったコンテンツをプラットフォームで管理します。
プラットフォームサービスを使うメリット・デメリット
プラットフォームサービスは、先述したWordPressと同様の使い方をするサービスになりますが、メリットは様々な運営支援が受けられることです。
WorePressを利用した場合、入退会の手続きやメルマガ配信、顧客管理などは自分の力で行う必要がありますが、プラットフォームサービスを利用した場合、その必要がありません。
運営者とって面倒な仕事を、代行してくれるのです。
しかし、大手が運営しているサービスの場合、運営自体は無料で行えても、売上から手数料が差し引かれます。
よって、金銭的にある程度余裕が無いと継続するのは難しいでしょう。
忘れてはいけないのが決済問題
オンラインサロンを自前で行う場合、決済方法をどうするかも重要になってきます。
支払い方法を選ぶ場合は、PayPalのように決済手数料のみがかかり、固定費が発生しないサービスを決済手段として選ぶのが有利です。
どのような決済サービスを選ぶかは、個々人の使い勝手によりますが、月額課金をスムーズに行える決済サービスを選ぶことが肝要です。
おわりに
オンラインサロンを無料で始めるには、SNSを避けて通ることはできません。
逆に言えば、Facebookを有効利用できる土壌が備わっていれば、簡単に立ち上げることができます。
しかし、将来的に増えるであろう顧客管理数を想定すると、早い段階から管理システムを揃えておくことが、運営を円滑にするポイントになることが言えそうです。
初期の段階では自前で揃えることも一つの方法ですし、会員数を限定するのであればそれでも差し支えないかもしれませんが、拡大を検討しているならば、早い段階で投資を行った方がメリットがあるかもしれませんよ。